32週の早産で生まれた双子くんの生まれてからNICU退院まで
こんにちは、ぶるすです。
わが家のふたごくんは予定日よりも2ヶ月近く早く、妊娠32週で生まれました。
生まれてきたふたごくんは、すごくすごく小さかったです・・・
そんな、早産になってしまった時の私自身の心境や、小さく生まれたふたごくんの様子、NICUでの入院生活、そして、退院までをまとめました。
双子を32週で早産したときの気持ち
妊娠19週で双胎間輸血症候群と診断され手術を受け、その後もずっと入院生活が続いていた私。
24時間点滴に繋がれ自由に部屋から出ることもままならない上、終わらないつわりに苦しみ、私にとっては試練の日々でした。
そして、最終的に心も体もボロボロになり張り止めの点滴を外したことにより、32週で緊急帝王切開での出産となったわけですが。
出産までは、早くこのつらい妊娠生活から抜け出したいという気持ちがとても大きく、半分ウツのような状態だったと思いますが、生まれてきた双子のあまりの小ささに、その瞬間、頭から冷たい水をぶっかけられたようなハッとした気持ちになったことを今でも思い出します。
ちゃんと最後までお腹の中で育ててあげられなくて、ごめんね。
そう思うとすごく苦しかったです。
時が経ち、妊娠期間中の苦しみがだんだんと薄れてくると、なぜあの時、後たった数週間を持ちこたえられなかったんだろう・・・と思うこともありました。
でも、やっぱり母体は32週で限界を迎えてたんだと思います。
そう思わないと、どんどん自分を責めて前向きになるのが難しかったです。
きっと、早産を経験したママは皆、早く生まれることになったわが子に対してこんな気持ちなんじゃないかなあ、と思います。
小さく生まれたふたごくん
32週で生まれたわが家のふたごくん。
出生体重は、
ふたごくん②:882g
と、とても小さかったです。
先に生まれたふたごくん①を見た時、その小ささに驚きましたが、そのすぐ後に生まれたふたごくん②を見た時に、驚きが懺悔の気持ちに変わりました。
それくらい、882gで生まれたふたごくん②はとても小さく、苦しい気持ちになりました。
出生時の分類は「未熟児」ではなく「極小未熟児」。
両手におさまってしまうくらいの小さい小さい赤ちゃんでした。
こうして早産で生まれたふたごくんはすぐさまNICUの先生の手へと渡され、保育器へ。
退院できる状態になるまでは、ここからNICUでの入院生活です。
双子くんのNICU入院と母の体力回復
NICUには早産で小さく生まれた赤ちゃんや病気を持って生まれた赤ちゃんたちが、先生や看護師さんのきめ細かい治療・管理の元で毎日頑張っています。
NICUでは比較的体調が安定していたり退院が近い赤ちゃんは入ってすぐの大広間的なところにいるのですが、症状が重かったり、あまりにも小さい赤ちゃんはNICUの中でさらに別の部屋で管理をされます。
当初、ふたごくんはどちらも32週と週数が足りてなかったことと、低体重ということもあり、小さい赤ちゃんたちばかりがいる奥の部屋に入院していました。
その為、NICUへの入室の際に手を洗い消毒をするのですが、大広間を通過してふたごくんの居る部屋に入る際にはもう一度手を洗い消毒しなければなりません。
NICUで頑張るふたごくん
この部屋では、882gで生まれたふたごくん②が大きく見えるくらい、周りは本当に小さい赤ちゃんばかりでした。
保育器の中で、酸素チューブを取り付けられうつぶせで寝ている小さなわが子を見ると、「どうにか元気に大きくなって欲しい」という願い以外はなにも思いつかなかったです。
実家の両親がふたごくん誕生の知らせを受け、はるばる遠方から飛んできてくれたのですが、NICUで初めてふたごくんに会った母が、
「こんな小さい赤ちゃん見たことない・・・」
とつぶやいて泣き出した時は、ちょっとあわてました。
ウチよりももっと小さい赤ちゃんが沢山周りに居るんだから・・・と母を諭した記憶がよみがえります。
母はただ単に、初めて会う孫があまりにも小さく、心配で可愛そうで、そんな気持ちだったんだと思います。
私を含め3人を標準よりも大きく産んだ母にとっては、想像もつかないような小さな赤ちゃんだったんだなあと。
そんな小さなふたごくんでしたが。
ふたごくん①は約2ヶ月も早く生まれてきた割には大きかったので、NICUでもすくすくと育ちました。
そして、母乳やミルクもしっかり飲んで、ふたごくん②よりも一足先に、小さい赤ちゃん部屋を卒業し、向かいのもう少し症状の安定している赤ちゃんたちの部屋へと移動、そこでも順調で直ぐにそこも卒業し、大広間スペースへと移動になりました。
対してふたごくん②はふたごくん①の半分もない体重で生まれたため、小さい赤ちゃん部屋での生活がしばらく続くことになりました。
母は一日も早く体調回復!
ふたごくん①は順調に成長してくれていたので、週数で37週を超える頃には退院できるだろうということになりました。
ふたごくんたちが入院している間、私がまずやらなければならなかったのが、己の体力回復です。
5ヶ月も病院のベッドに寝たきりの生活をしていたため、筋力がすっかり落ちてしまってたんです。
妊娠中ずっと体調が悪かったということもあり、双子を妊娠していた割に体重は増えておらず、足は歩いてなかったので通常に比べかなり細くなっていましたね。
なので、出来るだけ歩いたり動いたりして、力を取り戻す努力をしました。
新生児を迎えるための基本的な準備は、ありがたいことに実家の母が私の入院中に殆どしてくれていたため、あとは住環境を整えることです。
夫とそれまで住んでいたマンションはエントランスが長い階段になっていたので、赤ちゃんが来る前に引越すことを決意。
まだ帝王切開の傷は痛みましたが、退院早々不動産屋さんへ行き、近所で別のマンションを探し引越しをしました。
そして、子連れでの移動手段のことを考え、車を買いました。
NICUでの日々
NICUでは、初めのうちは小さすぎて未熟すぎて私が出来ることなんて殆どなく、先生や看護師さんに管理をしていただきながら、保育器の中に手を入れて触ったり、状態の報告を聞いたりというのが主でした。
唯一私でなければならないのが母乳です。
母乳は頑張って絞って冷凍し、保冷バッグに入れてせっせと届けました。
徐々に大きくなり酸素チューブが外せるようになると、保育器から出して抱かせてもらったりも出来るようになります。
まだ直接授乳が難しい時期は、絞ってきた母乳を哺乳瓶であげたりしました。
そんな日々を過ごし、日に日にそれぞれのペースで成長し、退院が見えて来始めると、今度は直接授乳を始めたり、沐浴の仕方を教わったりします。
直接授乳する時は、授乳前に赤ちゃんの体重を量り、授乳後また量ることでいくら飲んだかをチェックします。
沐浴は・・・初めての育児で小さな赤ちゃんをお風呂に入れるのはとても緊張です。
ドギマギしながら習ったのを覚えています。
こうして、NICUでの日々が過ぎて行きました。
一人だけ先に退院したあとの大変さ
ふたごくん①は予定通り、37週を迎えると同時に退院です!
一ヵ月ちょっとお世話になったNICUにお別れし、わが家へ帰ります。
ここから暫く、ふたごくん①は自宅に、ふたごくん②は病院という離ればなれの生活です。
ここからが、結構大変でした。
と言うのも、ふたごくん①との初めての育児スタートで家ではてんやわんや。
でも、病院に居るふたごくん②にも会いたいし母乳を届けてあげなければなりません。
NICUは、外にいる赤ちゃんを連れて入ることはできません。
だから、病院に行く時には、夫と一緒でないといけなかったんです。
一人がNICUの外でふたごくん①を見ている間にもう一人がふたごくん②に面会、という方法です。
病院は車で1時間弱(ほんとはもっと速いんですが、いつも道が混んでるので)かかる距離で、毎日行くのは無理でした。
私も夫も実家が遠いので、気軽にお手伝いを頼める人もおらず、二人でやりくりする日々が続きました。
この頃、毎日病院へ行けない自分がすごくダメな母親だと感じてしまい、結構落ち込みましたね。
NICUへ行くと他のママは毎日ちゃんとわが子に会いに来てるのに、私はそれが出来てない。
うっかりガーゼとかの枚数が足りなかったりして、看護師さんに指摘されるとものすごい罪悪感でした。
ただ、こうして私が自分で自分にダメ母のレッテルを貼ってしまっていた間も、ふたごくん②は看護師さんたちの手厚いお世話の元、順調に育ってくれました。
ついにふたごくん②も退院!
誕生から3ヶ月とちょっと。
882gで生まれたふたごくん②もやっと3000gを超えました。
ついに、ふたごくん②も退院です。
退院の日、買ったばかりの双子用ベビーカーにふたごくん①を乗せ、夫と3人でふたごくん②を迎えに行きました。
ふたごくん①が着てきたものとお揃いのロンパースを着せると、可愛くて嬉しくて自然と笑顔があふれました。
そして、NICUのすぐ外で待っているふたごくん①の元へ連れて行き、ふたごくん②をベビーカーへ乗せ、やっと二人が揃いました。
お世話になった新生児科の先生や看護師さんとNICUの前で記念写真を撮りました。
NICUには感謝しかありません。
ここからは、自分たちで責任をもってこの子達を育てていくんだ!と決意を新たにした瞬間でした。
まとめ
こうして、早産で小さく生まれたふたごくんたちは無事、二人とも家に帰ることが出来ました。
双胎間輸血症候群になり、約2ヶ月も早く生まれ、あんなに小さかったのに、後遺症などもなく元気に退院できました。
ふたごくんの生命力と、現代医療のすごさを身をもって感じたのでした。
ここからがいよいよ、お祭り騒ぎの育児の始まりです!
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